対等な関係のもとに協働を!(協働協定書)

2011年3月3日 22時55分 | カテゴリー: 活動報告

横浜市瀬谷区のワーカーズわくわくのお話を聞きました

都立野川公園の梅林
都立野川公園の梅林
 武蔵野市では、3年前に市役所7階に設けられた「市民協働サロン」が、活発な活動を行なっています。会議ができるスペースと印刷機がある他、セルフサービス30円で飲めるコーヒーも好評で、さまざまな活動の拠点となっています。
 この市民協働サロンの役割のうち、「市民活動支援」機能は、7月に開館「武蔵野プレイス」3階に移転。それに伴い、市民協働サロンは「協働」機能を残して縮小する方針が出されています。

 2月24日(木)夜、「NPO法人武蔵野市NPO・市民活動ネットワーク」主催、横浜市瀬谷区で年商1.4億円の助け合いビジネスを軌道に乗せている、NPO「ワーカーズわくわく」中野しずよさんのお話を聞きました。

1.知りたい!と思ったから。
 瀬谷区は横浜市に18ある区のうち、母子家庭数割合・障がい者手帳交付割合などが高い地域。生涯教育講座を3年間自主企画運営した方たちが1992年、ワーカーズわくわくを立ち上げました。「○○ちゃんのママ、でなく固有名詞で呼び合える関係に感動した」 学校や職場で味わえない、地域活動の醍醐味。私にも思い当たるお話です。

2.なんちゃって実家?
 わくわくの事業は幅広い。「瀬谷区の中で困った人を助ける」の原則のもと、
*介護保険関連 *居宅介護 *産前産後支援 *障がい者生活支援
*DV被害家族の受入れ支援  ・・・などなど。
 中野さんは「救急車や霊柩車を見るとあとを追っかけるんです。誰が困っているのかしら?って気になっちゃって」と苦笑。
 DV被害家族支援のために「なんちゃって実家」の役割を果たす、など当事者だけでなく周辺全体を見て地域の人が幸せになるための活動を目指しておられます。

3.協働と委託
 80人の職員(常勤20人)を抱え、年商1.4億円の地域助け合いビジネスを軌道に乗せている中野さんですが、「協働と言っても、実態は『委託』そのものです」と明言されました。
 
 武蔵野市には市民協働サロンがあり、ハンドブックがあり、7月にはプレイスが開館します。
 が、市内で活動する皆さんと行政の間で、「協働とは何を指すのか?」「委託とは何が違うのか?」
 「市民活動支援とは何か?」「どんな条件を満たしたら支援を受けられるのか?」などの基本的な理解と合意はできているでしょうか。

 横浜市の市民と行政のための協働ハンドブックでは、「市民と行政とが、お互いに良いところを持ち寄って、一緒に住みよい街をつくっていこうというのが協働です。」と非常に分かりやすく書かれています。

 基本的な理解と合意を作るためには、オープンな場で市民と職員がコミュニケーションを取り、合意形成に至る過程が必要です。共に振り返る、軌道修正する柔軟さが信頼を深め、相互理解が進んでいきます。

 今回のように他市の事例を聞きながら「協働について共に学ぶ」「オープンな議論を行う」そのような中で持続的な信頼関係を築く以外にありません。
 その先に中野さんのようなバイタリティあふれる人が、強い気持ちで事業を押し進めることが可能となるのでしょう。

 協働とは? 正解はひとつではない。関わる人がみんなで語り合うプロセスそのものが答えへの道ではないでしょうか。