生ごみを地域で活かそう! 地域の資源循環ネットワークをつくろう!

第4回交流集会in多摩が、武蔵野市で開催されました

じゃがいもの会の菜園。狭いですが20種類を育てています。
じゃがいもの会の菜園。狭いですが20種類を育てています。
 6月16日(土)武蔵野市クリーンセンターを会場に、第4回生ごみリサイクル交流集会in多摩が開催され、70名以上が集まりました。この集会は、NPOごみ・環境ビジョン21の会員が主になった実行委員会と、クリーンむさしのを推進する会が主催したものです。

1.生ごみ堆肥が足りなくて困っている!
 吉祥寺南町を拠点として活動する「じゃがいもの会」は、15軒のお宅から週1回生ごみ約20㎏を回収し、コミセン敷地内のボックスで堆肥化しています。熟成させた後の生ごみ堆肥は、個人所有の空き地をお借りした菜園や集合住宅の空きスペースなどを使って、「食べて安心おいしい野菜づくり」に活かしています。特に3.11以降、安心できる野菜づくりへの関心が高まり、今は生ごみ堆肥が不足している状況です。

2.生ごみ入れません!袋、始めました! 多摩市の取り組み
 6月18日から無料配布が決まった多摩市の「生ごみ入れません!袋」は、生ごみ資源化への協力者開拓や、中断している方への動機づけなどの目的で導入する多摩地域初の取り組みです。「生ごみリサイクル宣言」登録した市民に10㍑袋を年間最大40枚配布。3,250世帯を目標にしているそうです。
 生ごみ入れません袋のアイディアは、小田原市での先行事例があり、武蔵野市ごみ減量協議会生ごみ部会でも提言が出ていたものです。多摩市の職員の方は「市内外から反響がすごくて、失敗できないんです〜」と嬉しい悲鳴をあげておられました。
 私たちも、多摩市の動向に注目し取り入れていきたいですね。

3.生ごみ資源化はごみ施策の最大のポイント
 多摩地域では、燃やすごみを減らし、二ツ塚最終処分場を延命することが最大・共通の政治課題でした。エコセメントで一息つき、分別資源化が進んできた現在、最後に残ったのが生ごみ資源化です。今や燃やすごみの半分が生ごみなど有機物であるとされています。
 行政が手をつけあぐねていた生ごみですが、やはり基本のキは、「土に埋めること」です。庭や空き地など、少しでも埋められるスペースを確保すること。そして、地域の有志の皆さんと協力してふかふかの土をよみがえらせ、「食べて安心おいしい野菜づくり」に結びつけること。やっとそんな方向性が固まってきたようです。
 武蔵野市では現在、クリーンセンター敷地内にコンポストガーデンがあります。ごみ減量協議会が実験的に菜園づくりを行っていますが、来年から建て替え工事が始まるため、このコンポストガーデンは使えなくなり、代替え地を準備している最中です。

 アリス・ウォータースさんの「Edible Schoolyard」の理念のように、身近なところで土に触れ、安心できる野菜を作って食べることがますます重要になっています。大人も子どもも一緒に楽しめる地域のコミュニティスペース、コミュニティガーデン実現のために声をあげていきましょう。