子どもの貧困に向き合う「寺子屋おーぷん・どあ」

2013年1月23日 10時44分 | カテゴリー: 活動報告

おーぷん・どあ代表川口正義さんと、てのひら事業担当者杉村佳代子さんと。

 生活者ネットワークの考える福祉は「子どもの最善の利益を保障する」。障がい、外国籍、ひとり親などにかかわらず、すべての子どもを地域で支え合いながら社会全体で育てることを訴えています。1月20日(日)生活者ネットワークの議員8名で、静岡市を訪問しました。
 

1.静岡市 子どもと家族の相談室「寺子屋おーぷん・どあ」 

 伺ったのは、普通の集合住宅の1階にある2LDKの住居。ここでナイトサービス「てのひら」事業を週1回行っています。対象は貧困などの問題を抱える3家族5人。夕方一緒に買い出しに出かけ、夕食作りをして、食べ、自宅まで送り届けます。「福祉はたった一人の『あなたのためにやる!』という思いで始めるものです(不特定多数のためではない、という意味)」と代表の川口正義さんがキッパリとおっしゃっていたのが印象的でした。

てのひらの室内はきれいに飾り付けられ、「気持ちが明るくなるように」との願いがこもっています。利用者さんはお風呂にも入れます。「ピンクのハート型の桶はこだわって見つけたんですよ!」と川口さん。

 川口さんは、静岡市129校に5人配置されているSSW(スクールソーシャルワーカー)でも活躍されています。6時間×35週の勤務です。「129校ある学校現場では、SC(スクールカウンセラー)と混同されたり、配置そのものが知られていない場合も多い」「社会福祉士の資格を持つのは3人のみ。専門性が不明瞭で誤解を受けるケースもある」などの悩みを聞きました。

 SSWは2009年から始まった新しい事業で、国庫3分の1、自治体3分の2負担で、配置が始まっています。武蔵野市では2010年に1人配置(嘱託職員として)になりました。国は、いじめ問題対応のため、SSW倍増計画を出していますが、費用負担の裏付けが伴っていない問題があります。社会の中でニーズが高まっている一方で、認知度の低いSSW。必要性を広く訴え、学校現場での位置づけや権限をはっきりさせていく必要があります。

武蔵野・生活者ネットワークは、市内18校すべてを1人で受け持つ武蔵野市のSSWさんの重責から「スーパーバイザーの配置」「権限の明確化」を予算要望しています。

川口正義さんのブログ 新・寺子屋日記 http://blog.livedoor.jp/terakoyam6591/

2.おまけ

 視察先は、登呂遺跡公園の目の前でした。偶然学芸員の方とお会いし、昭和18年戦時中に遺跡が発見された経緯(軍事工場建設のため土が必要となり、水田を掘ったら土器が大量に見つかった)や、5世紀ごろ安倍川の氾濫により登呂の集落が消滅したことなどを学ぶことができました。

右が、偶然出会った学芸員の方。中央はおーぷん・どあの川口さん。左は立川市議の稲橋ゆみ子さん。