性同一性障がいの児童生徒、全国の小中高に606人

2014年6月18日 18時25分 | カテゴリー: 活動報告

5月25日の境南小学校の運動会。(記事とは関係ありません)

 文部科学省は昨年、性同一性障がいの子どもの現状を把握するため、初めて全国の国公私立の小中高校と特別支援学校に在籍した約1,370万人を対象に、調査を行いました。朝日新聞デジタル版6月13日記事

 その結果、606人の事例が報告。内訳は小学校93人、中学校110人、高校403人。戸籍上の性別では、女性366人、男性237人、無回答が3人。となっています。

 この結果を受けて、武蔵野市教育部指導課にヒアリングを行いました。

 〇校長・副校長・進路指導(中学校)・一般教員それぞれを対象にした「人権教育研修プログラム」があり、内容の濃い研修を行っている。テキストは全教職員に毎年配布している。その中に、「性同一性障がいの児童生徒が抱える問題に対しての教育相談の徹底について」との項目がある。

 〇性同一性障がいに限らず、外国籍の子ども・引きこもりの子ども、などすべての子どもにとって最もよい方法が何か?を探りながら、担任~養護教諭~校長・副校長が、連携して指導に当たっている。

 今回の606人という結果は、氷山の一角と思われます。報告は「学校が把握する事例」「本人が回答を承諾した事例」に限られていたからです。また、606人のうち、学校が特別な配慮をしているのは6割の377人、残りの4割は配慮されていない、との実態が明らかになりました。

 性同一性障がいそのものは精神病ではありません。が、これが原因となって、自己肯定感を持てず、違和感に苦しみ、生きづらさを抱えたり、治療を要する状態になって暮らしている人がたくさんおられます。学校現場はもとより、社会全体で理解を深め、「その人がその人らしく」生きられる社会を目指していきましょう。

 性同一性障がいとは?(Wikipediaより抜粋)

 人は『自身がどの性別に属するかという感覚、男性または女性であることの自己の認識』を持っており、これを性同一性(性の同一性、性別のアイデンティティー)という。大多数の人々は、身体的性別と性同一性を有するが、稀に、自身の身体の性別を十分に理解しているものの、自身の性同一性に一致しない人々もいる。そうした著しい性別の不連続性(Disorder)を抱える状態を医学的に性同一性障害という。同性愛、男装・女装、ニューハーフ、おかま、とは違う概念です。

 原因は?(同上)

 『身体的性別とは一致しない性別への、脳の性分化』が有力。これが主たる原因と考えられている。人の胎児における体の性分化(男性化・女性化)の機序は極めて複雑。その過程の1か所でも異常があると「違い」が起こる。胎児期に性腺や内性器、外性器などの性別が決定された後、脳の中枢神経系で性分化が生じる際、何らかの不具合で「違う」脳に分化することにより、性同一性障害を発現すると考えられる。

 当事者支援と政策提言を行っている団体のHPは、こちらです。一般社団法人日本性同一性障害と共に生きる人々の会