外環本線シールド発進式に抗議声明。外環の2は不要です。

2017年2月23日 12時08分 | カテゴリー: 活動報告

170219発進式自治体議員抗議声明最終_1

抗議声明文です。文章は、記事の最後に転記します。

2月19日、東京外環道路本線(大深度地下方式)のシールドマシン発進式が行われました。

工事は、南側世田谷区大蔵(東名JCT)と、北側練馬区大泉(関越JCT)の2か所から掘削する計画です。世田谷区・狛江市・調布市・三鷹市・武蔵野市・杉並区・練馬区を縦断する全長16㎞を総工費1兆6,000億円(単純に計算すると1メートル1億円)の大工事。

しかし、人口減少、車離れが加速する現在、これ以上の大規模工事、自動車専用道路が必要だとは思いません。シールド工法の技術を維持するためだけの事業のように見えてしまうのは私だけでしょうか。「やめる決断」ができない、立ち止まって現実をシビアに受け止める勇気を持てない、私たちの国の体質は、一体何なのか。

太平洋戦争における軍部の判断ミスは国民全体に筆舌に尽くしがたい犠牲を強い、1991年出版された「失敗の本質」で広く共有されるようになりました。2011年原発事故でも、貞観地震津波の知見が既に得られていたにもかかわらず、安全神話で思考停止し、立ち止まって判断変更ができずに、取り返しのつかない痛い経験を余儀なくされたのです。

さらに、地上部に残存していた形骸化した道路計画である「外環の2」は、全く必要のない道路です。武蔵野市は一貫して反対の意思表明をしてきました。6年、24回にわたって「外環地上部街路に関する話し合いの会」を開催し、国交省・東京都と地域住民の話し合いの場を持ってきましたが、議論はがかみ合わずすれ違いばかり。2015年12月に座長の涙とともに事実上停止してしまいました。先行きの見通しのない状態が続いています。

小池都知事と都内首長の直接面談の場(各市20分)が、初めての試みとして実施され、邑上市長が2月13日、都水一元化・電柱地中化などと共に、「ぜひ現場を見に来てください。外環の2が不要であることを見てほしい」と要望しました。

こちらをクリックし、2月13日の午後の部、0:44:12~1:00:00のあたりをご覧ください。

抗議声明

2017年2月19日

東京外かく環状道路大深度本線シールドマシン発進に対する抗議声明

東京外環道路沿線自治体議員有志

2017年2月19日、事業者、国交省と東日本高速道路(株)、中日本高速道路(株)は、東京外かく環状道路(以下、東京外環)本線シールドマシン発進式の挙行しようとしている。

住宅の真下にトンネルを掘られる住民の不安・要望に応えることなくシールドマシンを発進させ、トンネル掘進を強行することは、地元自治体の住民の安全・安心を守る立場にある議員として認めることはできない。

東京外環は、世田谷区、狛江市、調布市、三鷹市、武蔵野市、杉並区、練馬区を縦断する全長16kmの高速道路で、地下40m以深に本線トンネル2本をシールドマシンで掘る大深度法認可を受けた工事である。

昨年11月8日の福岡市博多駅前の地下鉄工事による道路陥没事故は、原因究明の途上にあるが、第三者検討委員会では異常を検知しながら大成建設は工事を停めなかったことが報告されている。また、2012年2月の5名の作業員が死亡した岡山県倉敷市の海底トンネル水没事故は、厚生労働省によれば、鹿島建設が計画線から外れるシールドマシンを停めずに続行させたとしている。この2社は4つある外環シールドトンネル工事JVのそれぞれ筆頭会社であり、安全を優先できない会社に工事を任せることはきわめて危険である。

2月2~7日に計8回開催された「本線トンネル東名北工事に係るシールドトンネル工事」説明会での、博多の陥没事故に恐怖を抱いた住民の最大の関心事は、陥没が生じる前に住民に避難を伝達できるかであり、15分で退避できる緊急避難計画策定の要望であった。しかし事業者は今後検討するとの回答に留まった。

また、いまだ工法が未定であるランプトンネルとの接合部である地中拡幅部や、2本の本線トンネルを繋ぐ避難用の横連絡抗にも質問が相次ぎ、地中でシールドトンネルを切り開く「世界最大級の難工事」に対する住民の不安の強さを示しているが、事業者はすでに行った説明を繰り返すのみであった。

さらに、トンネル整備に伴う家屋等への長期的な被害確認のために地盤変動調査や公正な第三者委員会を求める声も根強いが、事業者は工事のための調査のみを行い、調査結果は公表しないとした。

ただでさえ、巨額な工事費用をかけ、環境を破壊する巨大公共工事である東京外環には問題が山積している(別紙参照)。その上、このような状況では、住民の生命・財産・暮らしの安全・安心は確保できない。

東京外環本線トンネル掘削に反対し、2月19日のシールドマシン発進式挙行に抗議する。

(沿線自治体議員)(世田谷)江口じゅん子、高岡じゅん子、たかじょう訓子、田中みち子、中里光男、(狛江市)市原広子、岡村しん、鈴木悦夫、田中智子、宮坂良子、西村敦子、山本あき子、吉野芳子(調布市)雨宮幸男、井樋匡利、大河みとこ、岸本なお子、榊原登志子、二宮ようこ、武藤千里(三鷹市)伊沢けい子、大城みゆき、栗原健治、嶋﨑英治、西尾勝彦、野村羊子、森徹(武蔵野市)西園寺みきこ、しばみのる、橋本しげき、本間昌代、山本ひとみ、(杉並区)市来とも子、奥田雅子、金子けんたろう、上保まさたけ、くすやま美紀、けしば誠一、新城せつこ、富田たく、原田あきら、松尾ゆり、山田耕平、(練馬区)有馬豊、かとうぎ桜子、きみがき圭子、坂尻まさゆき、島田拓、土屋としひろ、とや英津子、橋本けいこ、米沢ちひろ、やくし辰哉、やない克子、(他自治体議員)有賀精一、伊地智恭子、大沢ゆたか、大野ひろみ、片山かおる、斉藤ゆうこ、白石玲子、瀬野喜代、田頭祐子、田中和子、辻よし子、中村まさ子、奈須りえ、橋本久雄、ひだ紀子、日向美砂子、布施ゆめ、増田京子、森てるお、山口菊子(74名)