吉祥寺に「給水ポイント」ができました

紙コップは使わない マイボトル・マイカップ持参で!

マイボトルの高さに合わせた設計。通常の給水器とは一味違います。
マイボトルの高さに合わせた設計。通常の給水器とは一味違います。
 7月9日(月)から、コピス吉祥寺(旧伊勢丹FFビル)3階の「ママキッズテラスコーナー」に給水ポイントが設置されました。

 武蔵野・生活者ネットワークは、以前から「武蔵野の豊かな地下水を、市民とともに味わい、守る」ため、地下水保全条例の制定を目標に掲げてきました。
「武蔵野プレイス前の公園に給水ポイントを設け、災害時にも市民が安心して飲める水の確保を!」
「武蔵境駅北口広場に給水ポイントを設け、都市観光に役立てる!」
「自販機の設置を見直し、節電をしながら武蔵野の地下水を味わえる給水ポイントを!」
など、さまざまな場面で提案してきました。

 今回の設置場所は屋内なので、災害時緊急時に役立つ施設としては十分ではありませんが、吉祥寺の町なかに新設されたことは大きな前進であり、大変うれしい知らせと受け止めています。

 今回の給水ポイントには大きな特徴があります。
 「紙コップを置いていない」という点です。環境省の「マイボトル・マイカップキャンペーン」と連動し、水筒持参の方向けに設置したものだからです。あくまでも、「環境にやさしい」「使い捨てしない」「ごみを出さない」取り組みです。この点を大きく評価したいと思います。

 FFビルは以前から地下に設けた井戸水を濾過して水源として活用しています。この給水器は、それをさらに逆浸透膜で浄化した「キレイな水」です。ママキッズの皆さんはもちろん、オトナの皆さんも、
吉祥寺にお出かけの際は、マイボトル持参で!!

 FFビルでは、入口付近の「ドライミスト装置」「屋上緑化庭園sora」など環境配慮型の取り組みが行われています。

地下水保全条例へ、さらに水循環基本法へ
 武蔵野・生活者ネットワークが目指すのは、水源地に降る雨〜地下に浸透して地下水ができる〜くみ上げて水道水として活用する〜下水に流す〜川を通じて海へ…。
 という大きな水循環全体を、皆さんとともに正しく理解し、後世のために守っていくしくみを作ることです。
 国会では今年2月、超党派の「水制度改革推進議員連盟」(事務局長:大河原雅子参議院議員)が、「水循環基本法」案をまとめています。(森林荒廃や外資による水源地買収を未然に防ぎ、健全な水循環を維持・回復する施策を国と自治体の責務と位置づける内容)
 22世紀に向け、最大の戦略物資とも言われる「水」。私たち日本人は、豊かな水資源に恵まれていたがゆえに、水のありがたみに対し、無関心で来たのではないでしょうか。
 水がどこから来てどこへ流れていくのか? 正しい情報をもとに、皆さんと共に水循環を守っていきましょう。