ふだんからのつながりを大切に(その2)

広島県大崎上島町を訪れました

夕暮れの瀬戸内海。岩美町で見た日本海とは全く違う表情です。
夕暮れの瀬戸内海。岩美町で見た日本海とは全く違う表情です。
 友好都市訪問の2か所目は、瀬戸内海に浮かぶみかんの島、大崎上島町です。

〇ブルーベリーとハーブガーデン
 15年前、みかん畑をやめて女性が独学で始めたブルーベリー畑とハーブガーデン。今では立派に実り、完全無農薬で(鳥よけのネットはかかっていましたが)栽培が進んでいました。
〇菌床シイタケの栽培工場
 原木シイタケではなく、菌床シイタケは温度湿度の管理を厳重に行った栽培工場で作られています。タネつけ直後から出荷直前までの菌床が工場内のラックに数万個並んでいました。
〇中学生の商人体験
 今年10月、大崎上島中学校の2年生43名が修学旅行で吉祥寺を訪れます。10月25日13:00〜16:00、コピス吉祥寺ウッドデッキで、大崎上島町の特産品をハッピなどを着て販売。武蔵野の消費者と直に触れ合う社会体験をするとのことです。ぜひ手帳に書いておいて、大崎上島の中学生を励ましましょう。
〇東邦亜鉛の軍艦島(契島)・中国電力大崎火力発電所
 今回見学はかないませんでしたが、大崎上島町にも重工業の施設があります。
 契島は鉛精錬所として国内最大規模。長崎県の端島と並び、島全体が工場として使われている「軍艦島」として知られています。
 200m煙突を備える大崎火力発電所は、大崎上島の北西部に位置し、海峡を越えて大容量の送電線が本州側に渡っているのがよく見えました。加圧流動床複合発電方式で11年間稼働しましたが、配管損傷などのため、昨年から休止中。石炭火力のプラントに変更になるとのことです。

ふだんからのつながりを大切に
 友好都市の特産品は、中道通りのアンテナショップ「麦わら帽子」で買うことができます。また、春のさくらまつり、秋の青空市には、友好都市の皆さんがブースにおいでいただき、特産品の直売があります。
 夏休み自然体験事業で、家族ぐるみで訪れた経験のある方もいらっしゃることでしょう。
 ふだんからさまざまな形で、友好都市の方々とつながっていることは、大変意義のあることだと感じます。それは災害時の助け合いだけではありません。
 「都市は単立出来ない」私たちに欠かせない、空気・水・食べ物…。すべては武蔵野市外から持ち込んだものです。農林水産業を担ってくださる方々が元気で生き生きと活躍してくださることが、都会生活を送る私たちにとって必要不可欠であることを忘れないでいきたいと思います。