補欠選挙の定数を3議席に
10月6日に執行される武蔵野市長選挙では、市議会議員補欠選挙も同時に行われます。
西園寺みきこは、より多くの議員を選ぶ市民の権利を守る観点から、議員定数26人を満たすため、補欠選挙の定数を3議席にすべきであると考え、現職の市議会議員で市長選立候補予定者である、深田貴美子さんと木崎剛さんに、以下のような申し入れを行いました。
「市長選挙告示日の10日前である9月19日までに、市議会議員の辞職届を提出してほしい。自動失職にしないでほしい」
*補欠選挙が行われる条件
地方議会では、公職選挙法により「定員の6分の1欠員が生じる場合(単独で)補欠選挙を行う」とされています。武蔵野市議会は現在定数26ですので、5人欠員になった場合、単独で補欠選挙を行うことになります。
*市長選挙との同時選挙
ただし、欠員が6分の1に満たない場合であっても、市長選挙が行われる場合、選挙の告示前(市議の場合は選挙の告示の日前10日)までに欠員があれば、同時に補欠選挙が行われます。今回の武蔵野市がこれにあたります。
*補欠選挙の実施
6月の都議選に、現職市議会議員の島崎よしじさんが立候補したため、現在欠員が1あります。このため10月6日に、1議席分の補欠選挙が実施されること自体は確定しています。
*何議席になるか?
仮に深田貴美子さん、木崎剛さんが、9月19日までに辞職届を出せば、議会は「欠員3」の状態となり、補欠選は3議席定数、選挙後は26人で再スタートです。
一方、深田さん木崎さんが辞職届を出さず、「自動失職」の道を選ぶと、議会は「欠員1」のまま。補欠選挙は1議席定数、選挙後は24人(欠員2)で再スタートです。
*辞職のタイミングは、議員自身の判断
以上のように、立候補予定者の判断により、選挙後の議会構成は変わりますが、どちらの道を選ぶかは、本人の信条と政治的状況によります。
*議会は、少数意見に耳を傾けるべき
1人を選ぶ市長と異なり、多数を選ぶ議会は、少数意見をすくいとり、異なる意見をたたかわせて、熟議を深めるための場です。2011年~2013年の2年間、24回にわたって議論した「議会改革懇談会」では、3つの点の合意ができました。
1.議会は二元代表制の一翼である。市長や執行部と対等の立場で動く。
2.議員は、自らの支持者のためだけでなく、市民全体の利益のために動く。
3.議会は、熟議の場である。(賛否の表明だけでなくプロセスを重視する)
生活者ネットワークは、2007年の議員定数削減の際には、反対しました。議員はより多くの市民の声を反映させるために、多いほうがよい。減らすべきでないとの考えです。(同時に議員年金廃止など、報酬の適正なあり方についても提案してきました)
議会は、異なるグループの声にも耳を傾けるべきです。そしてより多くの市民の利益のために、熟議し、合意を作る努力をすべきです。
以上の観点から、西園寺みきこは、深田貴美子議員と木崎剛議員に、申し入れを行いました。