本年も一歩ずつ前に進んでいきます

福島盆地に住む市民の心のよりどころ、「吾妻小富士」。春先になると残雪がウサギの姿に溶け残り、春の訪れを知らせてくれます。

あけましておめでとうございます。2019年が明けました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。年末年始は、こなしきれなかった仕事の整理と、家族の時間で費やしました。

孫の顔を見に

娘家族の住むホノルルに4日間、孫の成長ぶりを確認してきました。足の感覚を確かめながら階段をゆっくりと昇り降りする姿。徐々に食べ物の好き嫌いが出てきて母親を困らせている姿。それでも1日1日、できることが増えていく姿を見るのは、本当に嬉しいものです。

母と一緒に温泉へ

年明けは、実家の福島市で一人暮らししていた母86歳のところへ。昨年10月外出先で転倒し、背骨を圧迫骨折したまま自宅に戻り、そのまま動けなくなって従妹に発見されるまで4日間。脱水症状や褥瘡で傷ついた母を見たときには「どうなることか」と思いましたが、みるみる回復。4日間動けずにいたにもかかわらず、認知症のきざしもなく、現在は杖をついてゆっくり移動できるまでになり、専門病院でリハビリに精を出す日々を送っています。今回はそんな母親を連れて、温泉へ。弟家族と合流して、という、父親存命の頃からの恒例の正月イベントを、今年はひと工夫加えて無事に実現できました。要介護1の認定が年末に下りましたので、今後の生活をどうするか家族で話し合ってきました。

2019年は、市議会議員3期目に挑戦します

生活者ネットワークは、3つのルールを持っています。「最長でも3期12年で交代し、ローテーション後は市民活動などで経験を活かす。議員を職業化・特権化せず、市民の政治参加を促す」「議員報酬は、市民の政治活動資金として使い、お金の流れはすべて公開する」「選挙は市民のカンパとボランティアで行う」

「生活者ネットは2期まで、なんでしょう?」と質問をいただきます。その通り、1995年に最初の議員を擁立したとき以来、古林わか子8年、砂川なおみ8年、そして西園寺へとバトンを引き継いできました。生活者ネットとして、24年の歴史を積み重ねてきたのです。

内閣府「男女共同参画白書2018」から引用。

「生活者ネットならでは」「生活者ネットにしか言えない」テーマは、まだまだたくさんあります。他の議員さんとは違う「地域目線」「市民目線」での発言や提案は、「環境」「人権」「女性や子どもの目線」「マイノリティの目線」「食育」など多岐にわたります。災害が続発した昨年の教訓を得て、今年は「生活者目線の防災・減災・備災」も大きなテーマと考えています。

グラフの通り、共働き世帯が増え、地域で活動する方が減ってきて、地域の担い手がなかなか見つからない課題はありますが、今回の統一地方選は、西園寺が3期目に挑戦し、「国政政党とは違う、市民の議席」をしっかりとつなげていきたい。その強い思いを仲間と共有しています。

また、「前回は二人でしたよね、今回は?」と質問を受けます。前回2015年は、武蔵野・生活者ネット初の男性候補を擁立し、2議席獲得を目指して全力を尽くしました。が結果は残念ながら西園寺1議席獲得にとどまりました。その後、男性候補者は生活者ネットの活動から退きました。今回も複数化を模索しましたが、新人候補擁立には至りませんでした。

まだまだ人口増が続く武蔵野市

全国的には人口減少が進む中、武蔵野市は当分人口増が続く見込みです。それは嬉しいことではありますが、「緑豊かな」「生活環境に恵まれた」「潤いのある」市民生活の質を守りつつ、ライフスタイルの多様化に合わせた市民ニーズに応えていくのは、ますます高度な政策判断を伴う、重い任務であると感じています。人類史上誰も経験したことのない超高齢化・少子化の社会を、どうやって生き抜いていくのか。「ボーっと生きてんじゃねえよ!」が昨年の流行語でしたね。皆さんで知恵を出し合い、よりよい方策を選択していかなければなりません。無為な議論や底の浅い薄っぺらな発言、客観的な事実に基づかない主張や、過去の経緯を軽んじる言動、反対のための反対運動、などに時間を費やしている場合ではありません。

2019年は第6期長期計画の策定の年です。武蔵野市の今後の方向をしっかりと見定めていかなくてはならない。市民の皆さんとともに、歩みを進めていきます。

やっぱり女性の力が必要

生活者ネットワークは、「女性の地域政党」ではありません。(上記のように男性候補者も擁立しています) が、地域で暮らす生活者の発想からは「やっぱり女性の力がもっと必要」「女性ががんばる社会は、平和な社会」「女性がのびのびと生きられる社会にするためには、もっともっと訴えるべきことがある」と痛感します。地域の方々からもそういう声をいただきます。

女性がのびのび暮らせる社会は、男性にとっても、すべての方にとっても生きやすい社会

「少子化」が社会全体の課題として言われるようになって久しいですが、根本的な方向性はまだ見えていないのではないでしょうか? 「産む性」である女性が、のびのびとゆったりした気持ちで、「産む」ことに向き合える社会になっていないのでは? 女性が男性並みにバリバリ働くことが「女性活躍」なのでしょうか? そもそも女性も男性も、「勉強せよ」「受験競争に勝ち残れ」「いい会社に」「いい評価を受けるために全力で働け」と叱咤激励され追い立てられるようにして、日々を過ごしているのでは? 男性だって生きづらいのでは?

そんな「自己決定権」を発揮できない社会こそが、「子どもを産みにくい社会」「自己肯定感の低い社会」「ちょっとした違いがもとでいじめや排除になりがちな社会」につながっているのではないでしょうか?

日の当たりにくい場所に、光をあてて

年頭にあたり、現在の心境を書かせていただきました。今回の統一地方選は、在任6年を超えた安倍政権への信認を含め、7月の参院選を見据えて、有権者の意思を問う大きな選挙となります。地域政党、生活者ネットワークの原点を忘れず、西園寺みきこは、今年も一歩一歩前に進んでまいります。