ジェンダーバイアスを解消していくために、千葉めぐみさんに都議会議員になってほしかった

 

左から、松下玲子衆議院議員(前武蔵野市長)、千葉めぐみ候補、岩永やすよ生活者ネットワーク都議会議員、西園寺みきこ武蔵野・生活者ネットワーク市議会議員。11月15日(金)武蔵境駅北口にて。

東京都議会議員補欠選挙(武蔵野市選挙区)で、東京・生活者ネットワークが推薦した、

千葉めぐみさん、惜敗いたしました。

1.投票率 34.93% (前回2021年47.62%)

 

2.開票結果  

千葉めぐみ(立憲民主党)  20,331票

東まりこ(自由民主党)    22,153票

3.任期

東まりこさんの任期は来年7月までの8か月間。

来年7月には、予定通り都内全域で改選選挙が行われ、武蔵野市選挙区でも、再び選挙が行われます。

武蔵野市選挙区は1人区であるため、欠員を生じさせないためのルールです。

三鷹市のように2人区である場合は、欠員が生じても直ちに補欠選挙を行うことはありません。

4.女性であること、子どもを育てていることを利用した批判がありました。

千葉候補は、選挙戦の中で「7歳5歳2歳の子どもを育てる現役子育て共働き世代」であることを明かし、「当事者の声を都議会に届けたい」と訴えていました。

その中で、「小さい子どもを育てながら、議員活動できるの?無理でしょう?子どもがかわいそう」との批判の声があった。

子どもを育てている女性が政治を志すことが、なぜいけないのでしょうか?

千葉さんは「子どもを3人育てている30代の男性政治家や議員はたくさんいます。その人たちに『議員活動なんか無理、子どもがかわいそう』と言うでしょうか??」と憤りの声を挙げていました。

このHPをご覧になった皆さんなら、なんと返事されますか?

男性が子育てから距離を置いて仕事に励むことは「よい」とされている。それは子育てを妻がすることが当たり前、という意識があるからですよね?

女性が子育てしながら家族の協力を得て、それでも実現したいことがある、一度きりの人生で成し遂げたいと思うことがある、と挑戦することは「悪い」ことなのでしょうか?

こういう「ジェンダーバイアス」を少しずつ解消していくためにも、千葉さんに都議会議員になってほしかった。

5.志高く、さらに高みを目指してチャンスを生かそうとして何がいけない? 逃げていない。

五十嵐えり前都議が、任期中に辞職し、東京30区から衆議院議員選挙に立候補したことを指しているのか、対立候補は「私は逃げません」とポスターで強調していました。この主張は何重にも矛盾しています。

市区議会議員が都議会議員を目指し、辞職⇒立候補する例。あるいは都議会議員が国政選挙に挑戦するため、辞職⇒立候補する例。広く見渡せば、掃いて捨てるほど例があります。

武蔵野市だって19年前の2005年。22年あまり市長を務めた土屋正忠氏が任期途中で、市長の座を投げ出し、小泉旋風に乗って衆議院議員になったことをご記憶でしょう。

6.ここにもジェンダーバイアスが。

土屋正忠氏は、比例名簿第2位という、絶対落選しない有利な条件の中で市長辞職⇒国政へ。

五十嵐えりさんは当選できるか支援組織を作れるかほとんど時間がない手探りの中での大きな賭けに勝ったのです。30区の皆さまの、現職と自民党一強に対する憤りの声を受け止めたのです。勇気ある決断をしたのはどちらでしょうか。

女性がきっぱりと決断し、挑戦することをリスペクトできない。ジェンダーバイアスが間違いなくここにはあります。

7.来年7月都議選で、生活者ネットワークは議席増を目指します

昨年末の急な市長選⇒10月衆議院議員選⇒11月都議補選、と、国内では自民党への逆風が吹き荒れているにもかかわらず、武蔵野市では正反対、自民党に3連勝を許してしまいました。本当に悔しいです。

来年7月の都議選で、東京・生活者ネットワークは、1議席からさらに議席を増やすため全力で戦ってまいります。