2月19日(土)、策定委員会による「団体ヒアリング」を傍聴しました。
1.市報特別号に掲載
過去の策定と今回の違いはいくつかありますが、一つは「市民全体への広報」です。策定の中間まとめ(たたき台)と言える「討議要綱」は、過去には50ページを超える分量で、コミュニティセンターや市政センターに置かれていました。
今回は26ページに抑え、市報特別号に掲載して全戸配布されました。これは、市民全体に策定のプロセスを周知するための、前向きの取り組みだと評価します。
2.もっと市報を読もう!
ヒアリングの中で、ある策定委員が「市報ってけっこういいこと書いてあるんですよね! じっくり読むと役立つことがいっぱい入ってる。『もっと市報を読もうキャンペーン』をやったらどうかと思っています」と発言されました。
西園寺も全く同感でした。市報には、市役所が取り組んでいるさまざまな施策がほぼ網羅されています。こまめに目を通すことで、まちの中の動きがわかります。市民がくらしをよくしようと市のしくみを使いこなすには、市報はベースになる情報源だと思います。
3.なぜ市民参加で策定を行なうのか?
90分ずつ4分野、朝9時から17時まで丸一日がかりのヒアリングを傍聴して感じたことがあります。それは「なぜ市民参加で策定を行なう必要があるのか?」に対する答えです。
武蔵野市では、過去には数名の学識経験者と副市長で策定してきた経緯があります。
05年「市民が主役!」を掲げた邑上市政に代わって以来、06〜08年の調整計画の策定や、各種の計画策定に公募市民を呼び込み、市民参加を大幅に進めてきました。その中で、「市民会議は主張ばかりでまとまらない」「少人数の専門家がよいものを作る方が効率的」などの批判も根強く聞かれました。
しかし、今回の団体ヒアリング(多い分野で100人以上、少ない分野でも30人以上参加)を傍聴してみて、「主張ばかりでまとまらない」というような発言は見当たりませんでした。計画策定のプロセスで市民が発言できるチャンスが広がり、市政の担い手として責任ある発言がなされた、と好感が持てました。
4.辛抱強く話し合い、共有する
今後、上下水道のリニューアルや、市内空き地の有効利用など、利害の異なる意見を議論し合い、共有しながら、よりよい着地点を見出すことが必要になってきます。
多くの市民が市政をわがこととして考え、行動するまち。
自分のまちを自分たちでよくする武蔵野のまちづくりのためには、やっぱり「市民参加で、辛抱強く話し合っていく」プロセスが欠かせない、と確信しました。