福島と武蔵野をつないで〜原発のない夏を〜

参加の皆さん、ありがとうございました

葛尾村から各地に避難されている皆さん(ピンクの女性は小島ヤス子さん)。
葛尾村から各地に避難されている皆さん(ピンクの女性は小島ヤス子さん)。
 7月1日(日)武蔵野プレイス4階フォーラムで、「福島と武蔵野をつないで〜原発のない夏を」が開催され、西園寺は実行委員の一人として参加しました。

 この日は大飯原発再稼働が夜に予定され、2か月近く続いた「原発ゼロ」の日々が破られた日でもありました。
 会場には、チラシや新聞報道を見た方100名以上が詰めかけ、イスが足りなくなるほどの熱気のこもったイベントになりました。

〇福島県葛尾村の方々
 今回のイベントは、葛尾村から武蔵野市内に避難されている小島力さんヤス子さんご夫妻とつながりができたことがきっかけとなり、実現したものです。小島さん夫婦は40年来「反原発」の活動を続けてこられました。
 ご主人の力さんは、原発の理不尽さ・政府の不誠実さなどを筋道をたてて発言されました。
 奥さんのヤス子さんには、今になって「やっぱりヤス子ちゃんの言った通りだったね…」と声をかけてくる村民の方もおられるそうです。

〇交流は時間不足!
 小島さんのご親族を中心にした音楽グループによる唄と演奏のあと、後半は意見交換と交流の時間でした。都内に避難されている方、福島県出身の方、などなど熱い思いの発言ばかり。全員に発言の機会が巡る前に時間切れになってしまったのは、残念。主催した実行委員の一人として申し訳なかったと思います。

 福島原発事故が、どんなに人の心をゆがめ、悩ませているのか? たくさんの人を傷つけているのか? 
 そして何よりも、このような「生の声」がマスメディアで流れることがなく、「絆」「がんばろう」のようなまじめで健気なイメージばかりが喧伝されていることに、憤りを感じないではいられません。

 そのイメージに誘導され、避難者の身内同士であっても「ホンネでしゃべれない」状況が存在し続けています。
 葛尾村からの避難者の方が、「あ〜、きょうは何にも気を遣わないでしゃべれた、ありがとうございました!」とあいさつされたのが印象的でした。如何に普段の避難生活で「本音で語れない」状況が続いているのかを示しています。

 福島の方々への支援・連携は、これから長期にわたって続けていかなければなりません。私たち一人ひとりが、身の丈にあったやり方で、支援していきましょう。