くるみの木 こども食堂 プレオープン

気持ちがホッとする居場所、お母さんも子どもも安心できる居場所としての「こども食堂」を作りたいのです。

 11月4日(水)、くるみの木こども食堂の第1回目がプレオープンしました。

 こども食堂とは?

 豊島区で始まり、注目を集めている「要町あさやけこども食堂」は、NPOが運営主体になって、地域の子どもたちに健やかな食事と温かな居場所を提供する場です。誰にでも開かれた場所として位置づけられていますが、「子どもの貧困」「シングルマザー支援」を含め、「生まれ育つ環境によらず、全ての子どもの最善の利益を保証する」理念が土台にあります。

優しい味のカレーライス、マカロニサラダ、ゼリーとみかん、ほうじ茶の献立。

 「うちに帰ってゆっくり子どもと話ができます!」

 プレオープンの4日は、家族連れや支援者などが、カレーとサラダ(デザート付き)をいただきながらおしゃべりしました。子どもさんと参加されたお母さんが、「ごちそうさまでした。これで帰宅したらすぐにお風呂に入れてゆっくり子どもと向き合える時間が作れます! 洗濯機も回せます!」と嬉しそうに話していたのが印象的でした。

どんなスタイルでの運営がよいのか、まだまだ模索中です。

 子どもを守るためにはお母さんお父さんの心のゆとりが大事

 今、保護者の長時間労働などが原因で、「孤食」を余儀なくされている子どもたちがけっして少なくありません。バランスの取れた食事は、学校給食だけ。スナック菓子やコンビニおにぎりでしのいでいるという子どももいます。家族皆で食卓を囲む、ということが難しい家庭もあります。

 そもそも仕事と通勤で疲れ果てた保護者自身が、買い出しや炊事をする気力がない。ましてや子どもとゆっくり「今日何があったの?」と話し合うゆとりすらない。単に経済的に困窮しているだけでない、子どもたちが直面している多様な困難にもっと目を向けていかなければなりません。