鳥越俊太郎さん、134万票で及ばず

7月17日(日)吉祥寺駅前遊説のようす。左から邑上守正武蔵野市長、鳥越俊太郎候補、菅直人衆議院議員、小池晃参議院議員、松下玲子前都議。

7月17日(日)吉祥寺駅前遊説のようす。左から邑上守正武蔵野市長、鳥越俊太郎候補、菅直人衆議院議員、小池晃参議院議員、松下玲子前都議。

7月31日に投開票された東京都知事選で、小池百合子氏が291万票を獲得して当選。次点は増田寛也氏179万票、鳥越俊太郎さんは134万票でした。

今回の都知事選は、2014年2月猪瀬さん辞任に伴い実施された選挙に続き、またもや舛添さん辞任による急なもの。1回50億円と言われる選挙費用を使っての腹立たしい選挙でありました。

東京・生活者ネットワークと西園寺みきこは、2代続いただらしのないお金の使い方をきっぱりと止め、あまりにも右に偏りすぎた政治の流れを都民に取り戻すため、野党統一候補としての鳥越俊太郎さんを応援しましたが、力及ばず3位落選という結果でした。

7月13日付けの記事で、「権限の大きい東京都知事は、じっくりと候補者の資質を見極める選び方が必要ではないか」と書きました。たった17日間で、当選した小池氏さんの資質を十分にチェックできたでしょうか?

小池氏は、政党に頼らない攻めの姿勢が評価されたようですが、知事の座についた途端、政党との歩み寄りが不可欠になります。親族の応援に除籍処分(これは憲法違反です)まで持ち出した自民党にしても、オリンピック成功のため、妥協していくことでしょう。

選挙の時に主張していたこととは全く様相の異なる都政運営になるのではないでしょうか。17日間の短い間なら、劇場型の選挙ムードで押し切れるかもしれませんが、4年間続く実務の中では、劇場型は通用しません。

「女性だから期待する」という声も多く耳にしましたが、歴史をさかのぼってみると、サッチャー政権のように好戦的なリーダーも散見されます。小池さんの政治キャリアを見ても、上昇志向がきわめて強い女性であることがはっきりしており、私たちが重視する、「弱者目線」「排除しない」「1人ひとりを尊重する」スタンスをどこまで拾い上げてくれるか大変疑問です。

劇場型に頼らない、イメージ選挙ではない、リーダーの選び方を考えなければならない時期に来ているように思います。

最後に、猛暑の中、鳥越さん応援に動かれた多くの都民の皆さんの努力に「お疲れ様でした!」