久米島の島おこし~海洋深層水~久米島高校魅力化事業
沖縄県久米島町を訪ねました。久米島は那覇からプロペラ機で西に約30分。人口約8,000人の島。大田昌秀元知事の出身地であり、沖縄戦では久米島守備隊住民虐殺事件があったところです。
1月27日(金)、今回の視察は、「島の自治」「島おこし」「久米島高校の魅力化事業」がテーマ。お話を伺った皆さんは、みな明るく元気で目を輝かせ、久米島での未来を力強く語ってくださいました。久米島の地の方も、島外から移住して来られた方も含め、一緒に久米島で伸びていこう!という強い前向きな姿勢が印象的でした。
那覇市議会糸数昌洋議員(久米島出身)のコーディネートで、まず訪れたのは、地域支援交流学習センター「じんぶん館」。(じんぶんとは、うちなーぐちで知恵のこと)
島の真ん中に新築されたじんぶん館は、1階が学習塾。予想を超える希望者が来て、進学のための勉強に精を出しています。食堂は寮生の自治の場。ホワイトボードを活用して、「自分たちのルールは自分たちで決める」。「お弁当の割り箸を使わず、マイ箸にしよう」との書き込みには、思わず「その通り!!」
2~3階は島外からの留学生の寮。久米島高校の部活や生徒会のリーダー的存在になり、良い刺激になっている。学習塾の先生役や寮の管理人さんも島外から採用した女性たちで、とても優秀。うまく回っているとのことでした。
海洋深層水の活用は、島を挙げての大きな事業。温度差を利用しての「発電」はもちろん、クルマエビ(国内最大規模)や海ぶどうの養殖、葉物野菜の栽培(冷やすために使っているのです)、バクテリアがほとんどいないことを利用したカキの養殖実証事業、コスメティック商品などなど、島が持つ資源を最大限活用するための取り組みが進んでいました。