卒業式は誰のもの? 主役は子どもたちです。

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先日親しい方と山梨県を訪れました。富士山はいつ見ても、すがすがしい気持ちになりますね。

例年3月は卒業式に列席させていただき、子どもたちのようすをしっかりと見守らせていただいています。

先日のある卒業式で、来賓の方が「卒業生の皆さん、立って回れ右して手を挙げサイコー!と元気よく言いましょう」と声をかけられました。

子どもたちはちょっと戸惑いつつも、コールしていましたが、終了後、少し考えさせられました。

まず、卒業式の主役は子どもたちであって、来賓が自分自身のパフォーマンス?と誤解を受けかねないようなふるまいは慎むべき、という点です。

2点目は、卒業式の次第と演出は、現場の先生方の長年の工夫のたまものであること。前半は(少し堅苦しいけれど)挨拶をしっかりと聞く。後半は、卒業生自らのスピーチと合唱で、学校生活を振り返り、在校生とのやり取り、先生方と家族への感謝を述べる。この枠組みが尊重されてよいと思います。

3点目は、「サイコー!」とコールすることに違和感を覚える子どももいるかもしれない、そのことに思いをはせてほしい、ということ。卒業生の中には、転校して間がなく、なじめないまま式を迎える子どももいます。もしかするといじめを受けて耐えていた子どももいるかもしれません。大人の側はそのことへの気配りを忘れてはいけないと思います。