三連休の猛暑にご注意を!! まずは自己管理、そしてWBGT測定器を使おう!!
昨13日、市内の女性から匿名でお電話をいただきました。
小学校低学年の息子さんがサッカーの練習で、3日間とも出かける。午前中ならまだしもだが、16日は午後に練習時間が設定されていて、大変不安だ。市として「35℃以上になったら、屋外での活動禁止」とルールを作って欲しい。死者が出てからでは遅い。議員さんでがんばってルール化お願いしたい。と切迫したお声でした。
「行政は、事故が起こってからしか動かない」「子どもが死んでもいいんですか!」 過去のさまざまな事故や事件を思い起こすと、ご心配の声をお寄せいただき、注意喚起していただいたことに、感謝したいと思います。
環境省の熱中症予防情報サイトでは、気温そのものとは異なる「暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature)」を使って、運動時の警戒基準を公表しています。これによれば、WBGTで31℃以上、気温の目安で35℃以上のときは、「運動は原則中止」となっています。
調べてみると、このWBGTを測定・表示できる新しい商品が出ていることがわかりました。2,000~3,000円で買えるようです。今後は、熱中症の恐れのある現場で、子どもたちも教職員も地域の方々も、その表示を見ながら、客観的に判断できるようにしてはどうかと思います。
環境省による「運動に関する指針」
気温 (参考) |
暑さ指数 (WBGT) |
熱中症予防運動指針 | |
---|---|---|---|
35℃以上 | 31℃以上 | 運動は原則中止 | WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。 特に子どもの場合は中止すべき。 |
31~35℃ | 28~31℃ | 厳重警戒 (激しい運動は中止) |
WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。 体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。 |
28~31℃ | 25~28℃ | 警戒 (積極的に休息) |
WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。 |
24~28℃ | 21~25℃ | 注意 (積極的に水分補給) |
WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
24℃未満 | 21℃未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
部活や体育の授業の間に、熱中症で倒れる子どもを出さない!
まずは、自分の健康管理。調子が悪ければ、水を飲む。日陰で休む。前日までの体調によっては、練習そのものを休む判断も必要です。
もちろん、現場指導者には大きな責任があります。
ひとたび事故が起こると、活動そのものが禁止になりかねません。生命軽視だなどど誹られることのないよう、十分気をつけていただきたい。
何よりも、指導者・保護者・子どもたち本人全体を含めた現場の皆さんの賢い判断が大事です。おかしいと思ったらすぐに、体を水で冷やす。救急車を呼ぶ。など対応をお願いします。三連休中に、倒れる方が出ないことを祈ります。