松葉づえと車いすユーザーになりました

左は、2004年に亡くなった姑愛用の杖。5月末から左ひざの痛みがあり、今回もこれを使っていての発症でした。

発症翌朝問い合わせたところ、すぐに対応していただき、発症3日目の土曜日に松葉づえを電動車いすをお届けいただきました。本当に助かりました!!

6月5日(木)発症初日

副議長公務で日本青年館(新宿区。外苑前)に向かう途上、四ツ谷駅から丸の内線に乗り換えようと、杖をつきながら歩いていました。信号が青に変わるまでの間、橋の欄干石に座って一息つこうとしたのですが、左ひざの激痛(ひざが砕けてしまうかと思うほど)で立ち上がれなくなってしまいました。公務欠席の判断をして各所に連絡。さて、どうやって帰宅しようか。このままタクシーを拾うべきか…。

それにしても、少し休憩が必要。JR四ツ谷駅に頼ろうと、通りすがりの方にヘルプをお願いして駅員さんに車いすを持ってきていただき、救護室で30分ほど休ませもらいました。

ベッドで横になりながら夫と連絡。三鷹駅まで迎えにきてもらう段取りがついたため、あとはJRの車いす対応マニュアルに沿って介助・車両への移動、三鷹駅でのお迎えまでスムーズにつながり助けていただくことができました。

その足で夫と整形外科に直行。レントゲン上は異常はない、とのことで、ひざへの直接の痛み止め注射。鎮痛剤などを処方してもらい帰宅しました。松葉づえの手配をお願いしましたが在庫がないと断られました。その夜は、室内は四つん這いと伝い歩きでしのぎました。

翌日6月6日(金)本会議

市役所備え付けの車いすを1日借りました。議場への階段は議会事務局が急遽スロープを手配し、移動サポートしてくださった。議会フロアにはバリアフリートイレもあるので、特段の不自由なく、過ごすことができました。(痛みは続いていましたが)

翌々日7日(土)松葉づえと電動車いすが届いた

前日朝、武蔵野市高齢者総合センター内「福祉用具相談支援センター」に電話し、土曜日でも届けてくださる事業者を探します、とありがたいお返事。

7日(土)11時ごろ「パナソニックエイジフリー」社担当者さんが直接拙宅においでくださり、松葉づえと電動車いすの使い方注意点を懇切丁寧にアドバイスくださいました。とても心強かった。

その日の午後は、安心して爆睡してしまいました。

8日(日)は松葉づえでフル稼働できた

ラボック市青少年交流団からお土産にいただいた「Windmill風車」なかなかねじが細かくて、根気を要しました。副議長室にて。

この日は、都議選笹岡ゆうこ候補の事務所開き~NPOむさしの市民エネルギー総会~ラボック市青少年交流団さよならパーティと3つの予定が入っていました。初日の痛みが10とすると2日目が8ぐらい。3日目は爆睡できたためこの日は4~5くらいに痛みが収まっており、マイカーと松葉づえで3か所を回って予定を無事にこなすことができました。

原因は?今後の治療は?

転倒して骨折した、ということではなく、以前からよくなかった左膝の痛みが激化悪化した、というのが今回のきっかけです。12日に再び整形外科に行き、なぜあのような激痛が発生したのか?今後の治療とリハビリの方針は?しっかりと医師の見解を聞いてきたいと思います。今は痛みは3~4ぐらいに収まり、室内は壁に頼らなくても、ゆっくり歩ける程度に回復してきています。

皆さまに感謝

今回は私の配慮不足で、各所にご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

またJR四ツ谷駅の方、三鷹駅の方、議会事務局、高齢者総合センター、福祉用具相談支援センター、パナソニックエイジフリー、皆さんとても懇切丁寧に惜しみないサポートをしてくださり、本当に助かりました。この場を借りて感謝申し上げます。

武蔵野市議会では、2019年まで3期、斉藤シンイチ議員が車いすで活動しておられ、2泊3日の視察をご一緒したこともあります。移動のひとつひとつに配慮が要る。しかし時間と工夫を要するとしても、「移動できる」「不可能ではない」という現状を理解することができました。

今回、私自身が当事者になり、その視点をさらに強めることができました。ついつい「大丈夫です。一人でできます」と言ってしまう自分の口癖も自覚させられました。

「お願いします」「助けてください」と言える『受援力』

このチャンスに身に着けたいと思います。

余談:四ツ谷駅付近で途方に暮れていたとき、「どうしたの?大丈夫?」と近づいてきた通りすがりの方。実はタレント・モデルの森泉さんでした。事情をお話したら「わかった~呼んでくるから待ってて~」とテレビでお見受けする通りの屈託のないようすですぐに駅員さんを呼んできてくれ、すぐに立ち去られました。かっこよかった。