「人を選ぶ選挙」に「政策を選ぶ選挙」を組み合わせることの意義

1月12日(土)14~15時、西荻窪駅南口で、 「常設型かつ実施必至型住民投票」の陳情署名活動を行いました。マイクを握ったのは小松久子さん(杉並・生活者ネットワーク区議)。
 

左が小松久子さん(杉並ネット区議)。中央が「原発」都民投票の会 事務局長 大島崇さん(愛称ロンさん)。その右はそね文子さん(杉並ネット区議)。杉並の都民投票の会の皆さん。

 選挙が 「タレントの人気投票みたい」と言われるようになってからだいぶ経ちます。勇ましい歯切れのいいことを言う人に票が集まる。本当に公約を実行したかどうかにはほぼ無関心な私たち・・・。そんな選挙っておかしくありませんか?
 昨年11月のアメリカ大統領選挙では、同日に上下院議員や州議会議員選挙が行われました。さらに、州ごとに地域課題に関する住民投票も行われていたのです。例えばマサチューセッツ州では、「車の修理権」「尊厳死」「医療用マリファナ合法化」の3つ。人を選ぶ選挙と同時に、政策そのものを選ぶ選挙を行うことが普通に行われているのです。
 有権者は各テーマについて、情報を集めよく考えて判断し票を投じる。政治家はその結果を尊重する。有権者も選挙結果にしたがう。主権在民の理念が、実のある形となってあたり前に浸透しているのです。
 
 昨年の今頃は、原発都民投票を求める署名集めに全力をあげていました。法定署名32万人分が集まり、大きなうねりとなりましたが、5月都議会は賛成少数で否決。民主主義の最先端に在るべき議会が、都民に意思表明の場を作らせないとは!! 驚き以外の何ものでもありません。都民の選択より、賢人たる(?)議員の判断の方が正しい、とでも言いたかったのでしょうか。
 
 昨年末の総選挙では「脱原発」を訴える政党が乱立し、結局自民党を利する結果となりました。自民党の比例区得票数が約1,600万票。脱原発・卒原発を訴えた6政党の合計が約3,000万票であったことから考えて、もし仮に、人や政党を選ぶ選挙だけでなく、原発政策そのものを選ぶ選挙を同時に行っていたら、国民の意思がはっきり示されたはずです。
 
 生活者ネットワークは、「人を選ぶ選挙」「政党を選ぶ選挙」に加え、「政策そのものを選ぶ選挙」も組み合わせることで、私たち有権者の意思が政治の場に届きやすくなる。それが政治への信頼感を高める、と考え、常設型(実施必至型)住民投票条例の制定を求める署名を集めます。

小松久子さんと西園寺みきこ