地下水熱を活用し、夏は涼しく、冬は暖かく!

外池の中。楕円形に見えるのが、チタン製の熱交換器です。この写真ではわかりにくいですが、ぐるぐる渦巻き状になってます。
このパイプの中は、ちくわのように二重になっており、中心部(ちくわの空洞の部分)には冷媒が、外側(ちくわの食べる部分)には井戸水が通っています。

5月24日(水)、むさしの自然観察園(愛称:北町ビオトープ)を見学してきました。この5月に、地下水熱活用の空調設備が設置され、省エネの取り組みを、子どもたちに見てもらえる啓発事業として注目していたためです。

ホタル観察池に流すために既に掘ってあった20m深さの井戸水を、外池に誘導。チタン製の熱交換器で、熱を移します。

室内2か所に置かれた「輻射式パネルヒーター」は、クリーム色のルーバー(細長い板)からなっています。エアコンとは違う、夏はひんやりとした木陰のような涼しさ、冬はじわっとした日向のような暖かさを感じることができます。

既存のエアコンは使わない。これで、空調にかかる電気は、ポンプのモーターを回す分だけとなりました。

これから1年間、検証していきます。ポンプの電気もソーラーでまかなえたらいいなあ!

パネルヒーターの拡大。左から3枚目より右側のルーバーが、ぐっしょりと汗をかいているのがわかりますか? ここに冷媒の細い管が取っており、井戸水の冷たさがここに運ばれているのです。