駐輪場売却、事実に基づく「善政競争」を求めます!
「武蔵野市民の財産を守る会」(代表:田中節男元武蔵野市議会議長。自民党)という団体が市内で配布しているチラシ、各所に掲示しているポスターに対し、「これってホントなの?」「9億円の損害なんて、ウソでしょ?」とお問合せをいただきました。
チラシ、ポスターの内容は、上記の反論チラシ(駐輪場用地売却問題を考える市民の会が、作成・発行したもの)の紙面に載せてありますので、ご覧ください。「市長の暴走にストップ」「市長を提訴」「9億9870万円の損害賠償」と書かれています。
9億9,870万円の損害?
→ 真っ赤なウソです。市民の疑念を意図的にかきたてようとする大変不適切な主張、フェイクです。
→ 詳細は、上記チラシの「検証1」をお読みください。武蔵野市議会で質疑と答弁があり、26人の市議会議員が聞いています。「坪1,078万円での売却」だったのです。「坪524万円」は真っ赤なウソです。
→ 市議会での正式な質疑と答弁で確定している事実を捻じ曲げて、なぜ「坪524万円」「9億9,870万円の損害」と主張するのか、全く意味がわかりません。
事実に基づく主張をすべきです。
「市長を提訴」は事実です。提訴すること自体は、誰にでも保障された権利です。(仮に全く勝訴の見込みがない、いわゆるスラップ訴訟だとしても)
「市長が暴走」は、主観的な意見。26人選ぶ議会議員と違い、たった1人を選ぶ市長には大きな権限が与えられている。立場の異なる方にとって「暴走」と見えることもあるでしょうが、それは6期23年務めてリーダーシップを大いに発揮した土屋正忠元市長も同じだったのではないでしょうか。昨年このHPに書いたように、たびたび陳情があった中学校給食を実現しようとしなかった土屋元市長は「市民からの要望を拒否し続けて」マイナスの暴走をしていたのではないでしょうか。
市長の権限が大きいからこそ、自治基本条例をつくり、チェック機能を確かなものにした
武蔵野市は1970年代から、計画行政の方針を打ち出し、場当たり的な市政運営をしない。市民や事業者、団体、職員、もちろん市議会議員。多くの声を「しくみとして」拾い上げて決めていく。市長が交代しても混乱しない。そんな着実・堅実・安定した市政を追求してきました。それを条例として明文化したのが、2020年に制定した武蔵野市自治基本条例です。
だけど、すべてを議会の議決に委ねるわけではない。
徹底した情報公開は、民主主義の基本。先日お話を伺った、逢坂誠二さん(元ニセコ町長。まちづくり基本条例を全国初で制定した。現在立憲民主党代表代行)の言葉です。情報を隠蔽しない。請求されてから公開するのではなく、行政の側から積極的に公開する。これは市民との信頼関係に基づいて、より良い市政運営を進めるために、絶対に譲れません。
しかし、今回のような土地取引や市有地の活用などの案件においては、利害関係が複雑であることが普通。一般競争入札にせずに、随意契約にすることで全体として利益が得られると判断するケースもあり得ます。過去の判例の中でも、禁止されてはいないのです。
ウソをつかずに、事実と事実で、「善政競争」をしましょう!
11月14日の市議会総務委員会では、吉祥寺駅東口エリアの新たな利活用について方向性が示されました。(議案ではなく、行政報告ですので、議決はされません)
このエリアをもっと良くするため、以下の点に注目していきたい。ウソに引きずられることなく、「善政競争」を目指したい。市民の利益になるための論争・競争ならば、望むところです。足の引っ張り合いのようなウソの主張ではなく!
*吉祥寺図書館隣のA土地を取得したことにより、消防団第2分団詰所の拡充が実現できる。(狭くて不自由に耐えながら活動してくださっていた消防団の皆さんに報いることができる)
*東口に分散していた駐輪場をまとめて集約できる。(23番地に現在ある暫定駐輪場348台を、廃止できる)(吉祥寺エリアの駐輪場問題は、邑上市政になってから徐々に解決。歩道上にぎっしり並べて駐輪していた時代はすっかり過去のものとなった。一方、永続的な駐輪場ばかりではなく、暫定、仮に駐輪場になっていて、いずれ解決しなくてはならなかった場所もあった。今回の18番地の駐輪場がまさにそれ)
*23番地の市有地が空くので、本町コミュニティセンターの移転建て替えが見えてくる。(本町コミセンは、エレベーターがなく、バリアフリーが長年課題になっていた)
*23番地は、現在の本町コミセンの面積の3倍、使える可能性がある。コミセン機能に加え、まちづくりの中で必要な機能を追加することができそう。(これは夢のある話ですね!)
*現在の本町コミセンとヨドバシカメラの間の道路(市道298号線)は、もっと広く明るく、災害時対応を改善するため、セットバックをお願いしている。にもかかわらず、本町コミセン自体がセットバックする見込みが立たず、交渉がしにくい状況が続いていた。本町コミセンが23番地に移転建て替えできれば、298号線がさらに広く明るく、災害時に不安のない道路となり、吉祥寺イーストエリアの価値向上が実現できる。