2009年には飯田哲也さん(環境エネルギー政策研究所)の学習会、2010年には小出裕章さん(京都大学原子炉研究所)を招いてのフォーラムを行い、学びを深めました。風車建設に向けて前進していた矢先に3.11が起こったことは、本当に辛く悲しいことでしたが、風車の必要性がますます高まり、エネルギー自治への願いが広まったことは間違いありません。一方的にエネルギーを消費するだけの受身の存在ではなく、私たちが主体的にエネルギーを選びたい。クリーンで安心なエネルギーを、はっきりとした意志を持って選んでいきたいと思います。
2011年7月には自然エネルギーフォーラムが開催され、100名を超える参加者により、
○原発に頼らない電気を使い広めること。
○大消費地である東京と、風力発電のポテンシャルが高い地域の連携が重要であること。
などを確認しました。
10月下旬に建設が始まった生活クラブ風車は、秋田県にかほ市にあります。出力は2,000kW。メーカーは富士重工です。一般社団法人グリーンファンド秋田が事業主体となり、生活クラブ・東京、千葉、埼玉、神奈川の4生協が参画します。今年2月末には試運転開始。4月には本格運転の見込みです。
発電した電気は、環境価値(グリーン電力証書)とセットで、生活クラブの配送センターなど13か所の施設で使われることになっています。
この建設費の一部をまかなうため、組合員のカンパを呼びかけたところ、2か月間で約4,000名の方から合計640万円(目標は345万円だった)が集まりました。私もわずかながらカンパしたところ、写真のような証明書が送られてきて、嬉しくなりました。
自分もちょっぴり出資した風車が元気よく回って、電気を生み出してくれる姿を見に、近いうちに、にかほ市を訪ねたいと思っています。皆さんもご一緒にいかがですか?